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 こんにちは!黒田オオキナタマネギ倫弘です。
 今、チャッピーとアルバム9曲目をプリプロ中です。チャッピーが自分のことを棚に上げて、俺を「そこのヒゲヅラくん」と呼ぶ。ヒゲヅラっていったって、僕はカールのおじさんみたいに生えないから、ちょぼちょぼなんだけどさ。毎年この時期は薄汚れる。だけど眉は整える。髪はワックスで汚し、重いRed Wingのエンジニアブーツで、ジーンズをほどよく腰で履き、オーバーウォッシュで裾のあやしいTシャツ。今日はイタリア以来はじめてのエンジニアなんだ。
 一昨日武道館にDavid Bowieを見に行って来た。ここに来るのは去年Princeを見て以来。武道館は自分のワンマンで絶対立ちたいステージだということもあって、さらにかつてIcemanのライブやイベントで走り回った場所だということもあって、ちょっと複雑な気分で行くことになる。たぶんPrinceやBowieじゃなければ誘われてもいかないだろう。エアロの武道館は見過ごしてて、ドームでしかみてない。あ、あと2年前にBユzを見に行ってる。あの時、えー、どうしようかな、と悩んだのはその微妙に複雑な、行きたいのに行きたくない場所だったからだ。この感覚は、ひとによっては自意識過剰なんじゃない?って一言で済まされてしまうだろうけど、黒田倫弘くんには大切な、「かなりナニクソ!」ポイントで、こうやってそれを書いていること自体、ムムムム、なんかちょっとイヤン、な気分なのだ。
 で、ライブはすばらしかった。
 「俺泣くかも」え、また泣くの?っていうぐらいBowieが好きなBABIちゃんと、「あたし、〜〜やったら泣く!〜〜でも泣く!その上〜〜とかやったら、、、どうしよう!」と行く道から大興奮のマネージャーと、僕と同程度の知識をもったスタッフと4人ででかけたんだけど、そんな4人が4人ともそれぞれの楽しみ方をして。「〜〜やらなかったね。」「そういえば、あれもやってない。」あれだけのキャリアだから、ヒットパレードをコンセプトにしたとしても、誰もが望むすべての曲をやることはできないだろう。その上、3分の1は新曲で、3分の1は、それをやるのか!?というマニア向け選曲だったらしい。普通に好きな僕には目新しい曲ばっかりだった。そこには、今これをやりたいからやるみたいな迫力とセンスがあって、僕にはそれがムチャクチャかっこ良く見えた。比類なきエンターテイナーでありつつ、どこか不器用にひたむきに音楽に関わっている匂いが会場を熱いものにする。いいもの観させてもらいました。
 そんなBowieにかぶれて、今日の僕の髪型や無精髭。小僧の背伸びには違いないけど、ディスクに刻まれてるのは、押しも押されぬ名曲たち。ここには誰にも負けない宝がつまっている、と、良い気分の今日です。
 じゃ、スタジオもどりまーす。

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