017/082903
 ハロー!ウエルカーム!黒田=ヤ・オ・ン=倫弘です。
 実は大変な事件がありました。「ジャケット差し換え事件」です。
9月3日に出す僕の3rdアルバム「Future In Blue」、みんなの手元に届くのは9月3日だけど、当然ながら各お店にCDを届ける元の倉庫にはその1週間ぐらい前には届いてなくちゃならん。その倉庫に1週間前に入れるためにはその何日か前にはCD工場でプレスされて、ジャケットとかを1個づつセットされてなくちゃいけない。さらに遡ると、CDをプレスするための元、マスターっていうやつを工場に届けるのだけど、そのマスターを作る作業がマスタリングっていって、僕がかかわるのはそこまで。だから僕にとってはほぼ1ヶ月前にアルバムづくりは終了〜!していて、みんなに「フライングゲッチュしちゃいました!りんくん最高!」と言ってもらえる(はず)までの1ヶ月は、魔法のお菓子工場の中で小人さんたちがエンサカホイサやってくれてるのをポワーンと待つだけ。というわけ、なんだけど。今回は違った!!!
 「Future In Blue」の歌詞カード。僕の手書きです。デザイン上の問題とかじゃなくて、レコーディング中盤の時期に、歌詞を書きながら、「今回のアルバムは手書きにしたいな」と僕から言い出したこと。マスタリングをやってるスタジオで、書き上げて、「よし、おまいら、いってこい!」と子供を送りだすような気分で原稿を渡したあの日から1ヶ月。サンプル盤完成!パチパチパチ〜、とその翌日、「でけたね〜」しみじみなBABIちゃんとスタジオに入ってた時だ、「あ!みつけちゃった。」「え!?」書き間違え発覚!!!!!これが「サバイバル Go Go」とかだったら、心は傷付きながらも「えーやんえーやん」となったかもしれん。でも魂の曲だったのだ。
 僕が書いた手原稿は、もちろんいろんな人の目でチェックされてたわけだけど、僕も何度も見直したけど、そういうことってあるんだね。A型の僕としては、浮上できません。でもこれは直したい。できることならなんでもやるから直したい。と話してる最中にも電話をかけはじめるマネージャー。「とりあえず刷ってください。詳しくは後で連絡します。ガチャン。」「ナントカナリマセンカ(泣)ありがとーございます!」声で泣きながら目が三角だ。こわっ!こわすぎる。
今現在、僕の右手の人さし指の「リボンだこ」が痛い。昨日野音のオープニングSEを作ってるCH@PPYとBABIちゃんと僕のスタジオに、新しいジャケットと、一度倉庫に入ったCDの山が届き、事務所のスタッフとバイトちゃんたち、そして、作業を確認しながらの僕が、「CDの包装をとって、ジャケットを差し換えて、袋に入れ直す」をやった。僕の担当は「CDの包装をとる」でした。僕らは各々「CDの包装をとって、ジャケットを差し換えて、袋に入れ直す」をやりつづけ17時間。スタジオ作業が終わり、朝日が眩しくなり、せみまで鳴き始めた朝8時。倉庫に向かうトラックがとりに来るまで。
 「リボン」は、CDのキャラメルみたいな透明な袋の「ピッ、クルリ」とあけるあのリボンです。5000枚の自分の顔にかこまれて「ピッ、クルリ」「ピッ、クルリ」タイムトライヤルとか勝手にやってみたりして、「ピッ、クルリ」「ピッ、クルリ」100枚を15分で「ピッ、クルリ」できるようになりました。もー見るのもイヤ。
 発売日にお店に届くCDには、追加で工場がプレスした分も混ざってるらしいんですが、僕らが徹夜で作ったやつは、ノリつきの透明ビニールに入ってるぞ。その透明ビニールのやつをゲットした人は当り!全部僕が「キャラメル包装をとった」初回プレスCDです。
 さて、僕の生きざまの重さも軽さも全部詰め込んだ、そして一部汗と涙も詰め込んだ「Future In Blue」がお店に並びます。
 ア、ソウソウ、黒田=ヤ・オ・ン=倫弘から、業務連絡。野音にきてくれる人、オープニング見逃さないように!っつーか、まん中へんも後半もすごいけどね。

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