011/071803
 こんにちは、黒田悩める3年坊倫弘です。
 引き続き…レコーディング中、の合間に、ライブ何本やったかな。これ何回目ですか?僕がアルバムレコーディングに入ってから。EASY BAZOOKA歌ったのが5月だから、そのあと66ライブがあって、MORPH-INNの6月、MORPH-INNの7月。あ、そんなもんか。映画があって、写真展用の撮影と、あとEASY BAZOOKAのビデオ撮影もあった。さっきまで、8月のMORPH-INNの打ち合わせと、声かけてもらって、あ、面白そうと思ったイベントのスケジュールがどうしても合わなくて断念して、と。あいかわらずバタバタやってます。
 さっき、最後の一行除いて出来上がった歌詞をマネージャーに送ったんだ。「YOU」っていうタイトルを付けた曲。仮タイトルだけど、きっとこれはこのままのタイトルで出すと思う。ずいぶんかかった歌詞なんだけど、ほとんどの部分は最初に一気に書いた。不思議なもので、どんなに良いメロディーを持った曲でも、これが何を歌われるべき曲か、なかなか姿を現わしてくれない曲もあれば、BABIちゃんのところでプリプロしようという時に、すでに決まっている曲もある。それは僕の心づもりっていうのもあるけど、どっちかと言えば、いろんな偶然と運命が、シュンッって一致して、指し示してくれるような感じなんだ。それがこの曲にはあった。一点の曇りもないままBABIちゃんのとこにもってって、ちょこっとだけ話して、BABIちゃんは、「わかった。」と言うようにしてどんどん形にしてってくれた。ところどころ悩んで。悩んだのは、この曲の行き先を二人でちゃんと解ってたから。このサウンドは、その歌を支えられる音になってるかな?そんなことでちょっとだけ行きつ戻りつして、仕上がった。明後日歌うんだ。大の大人が、歌うことで生きていこうとするなんて、「歌手になりたい」は、きっと「スーパーマンになりたい」ぐらいに荒唐無稽で、どうまともに見積っても「パイロット」になりたいとかあたり。それでも、歌わずにいれないと思った僕は、何の女神に助けられたんだろうね。
 歌の女神か、幸運の女神か。モーツァルトのような天才は時代を越えて生まれてくる。僕はDIVAじゃない。歌うために生まれてきたんじゃないとして、ならばなぜ僕は今これほどまでに歌って生きていこうとしてるんだろう。歌わずにいれない僕に、歌いつづける機会をもたらした偶然と運命にまずは感謝する。それはきっと誰もがもてる奇蹟じゃないから。そして、こんなにも力強く根強く根気強く歌おうと思い続ける僕の心を誇らしく思う。そして、出会い慈しみ、僕の歌を育ててくれる「オーディエンス」ということばで括られる仲間たちに最大の感謝を。なぜなら、あの日もこの時も、膝をかかえる僕に最後の力をくれるのは仲間たちだから。だから、宣言しなくちゃいけないんだ。ろくでなしの僕の腹には、人間が持つ七つの罪も、大きな希望という名のエネルギーも、善も悪も全部入ってる。人間はまったく不完全で、父ちゃんだって母ちゃんだって、姉ちゃんも、先輩も、社長も、牧師も、中田も、松井だって、タケシも、デヴィ夫人も、いかりやちょうすけも、不完全のまっただ中で生き続けてる。不完全なまま、勝ったり負けたり。みんなのまわりに、すっげーなと思う先輩がいるとするじゃん? その人も同じ人間。
 倫くんががんばってるのみてすごいって思います!って手紙をもらう。すごいってどんどん思って欲しいと思う。かっちょいー、すごい、って思って欲しい。で、ふと、感じてほしい。このいかさま野郎が、みんなと同じ人間で、ちっちゃくて弱くてかっこわるいことを。僕が飛べるなら、誰もが飛べるんだということを、証明する旅にでかけました。必死にやり続けて、歌いたくない日も、何も生まれない日もあって、それでもこんなに楽しくやってる。
 こう言う僕は歩き出して3年。3年目の憂鬱ってこんな感じ? ふっつーに自然に言葉にした曲を明後日歌うんだ。
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