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 こんにちは! 黒田ドロンコマスター倫弘です。
遊んでます。さっき試合で勝ってきた。
で、シングル!できたよ。
マスタリングで、グワッと形になった2曲の新曲くんたち。
曲は、レコーディング中に何度か、グワッとなる。もちろん、生ドラムをダビングした時、ギターを入れた時、仮唄が僕のホンチャンの唄に入れかえられた時、それぞれに魂が入る。だるまに目が入るみたいにね。それはある程度想像つくと思うんだけど、50本以上のこまかな音のトラックがLR2つのトラックにまとめられる時、その2本しかないトラックが、CDで再生される最適な音像に調整される時、“グワッ、グワッ”と音楽になっていくのだ。どの段階もおもしろいけど、TDとマスタリングのおもしろさは、実際にやってみないとわからないかも。
 初めてのマスタリングは2000年の夏、「スリルバカンス」の時だったけど、家庭用のデッキでは、音がつかみきれないくらいに広がり過ぎたTD後の2ミックスが、目の前でいろんなCDの音にかえられた。いろんなCDの音って伝わるかな、鳴ってるものは同じだし、全体の音のバランスなんてもうほとんど変えることはできないはずで、スピーカーシステムも同じなのに、新しいコンポを買おうと、聴きくらべをしてるみたいに、表情をかえていく。レコーディングのどの段階もそうだけど、ここでも最後は「僕、これが好き」っていう判断だけだ。
 レコーディングで必要だと思われるすべてのものを録音し、ミキシングエンジニアに渡す。マスタリングを想定してミックスを決める。TDのつくりこみ方度合いで、マスタリング作業の内容が決まる。やっと僕らもその辺のやり方がうまくなってきて、ここまで決めて、あとはマスタリングに委ねよう、とした。僕らの音の作り方で、その「委ねようと思うんです」がエンジニアに伝わって、「こんな風にも、こんな風にももっていけるよ」音の仕上げ職人がたのしそうに僕らの2ミックスで遊んでくれる。「こういう風につくってくれると、マスタリングのやりがいがあるね」と腕をまくる。
 と、なんかね、ここまでは俺がやる、必死でベストを尽くして、次の人にタッチ交代! もちろんそいつもベストを尽くす。そういうのが上手くまわるとすごくいい。いいし、楽しい。
 もちろん、曲もいいんだけど、もちろんお歌もいいんだけど〜、そういうこともとてもうまく行ったレコーディングだった。
 よし、拍車をかけるぞ。

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